ATELIER 山雲海月について 本日はわたし達、
ATELIER 山雲海月がお届けするCLOUDY MOONのサイトへお越し頂き、誠にありがとうございます。

2007年にこのサイトを立ち上げるまで、
わたし達は自分たちが普段着るワイシャツやスーツ、コートなど、
普通の生地で、普通の洋服を仕立てていました。

ところがある日、たまたま出かけた四天王寺の骨董市で、ある着物に出逢いました。
「あの着物で シャツを作ったら面白いのでは?」 ・・・
そう思ったのが全ての始まりでした。

不思議なことに、
わたしの祖父は、ちょうど100年前の1908年にマウイ島のPaiaという所で生まれていますし、
祖母は若い頃、和裁を教えていました。
また、叔母はたいへんな着物好きで、生地の見極め方、着物の畳み方、手入れの仕方など
着物に関する基礎は、この叔母から教わりました。
だからわたしが着物でアロハシャツを作るようになったのは、なにか運命的な必然?
もしくは目には見えないパワーが、
どこかに働いたからではないか?と、今では思うようになりました。

しかしいざ始めてみると、普通のコットンやウールを縫うのと、
縮緬や綸子、錦紗などの正絹を縫うのは、大違い!

最初は失敗の錯誤連続、苦労や試行錯誤が続きました。
それでも、色合や柄行、手触りや素材感、
一枚一枚どれひとつとして同じものが無い着物に触れていく内、その魅力にどっぷりと浸かり、
いまでは着物に触れない日は無いぐらい、毎日着物と接するようになりました。
そして日々新たに、日本文化の素晴らしさを発見し、
そのことに悦びを感じるようになりました。

本日、2008年9月9日吉日、CLOUDY MOONサイトをリニューアルオープンするに当たり、
多くの方に多大なるご支援やご協力を頂き、心よりお礼を申し上げます。
この感謝の気持ちは、世界にたった一枚だけ、ONE AND ONLYの着物アロハシャツ作り通じて、
日本文化を世界に発信することでお返ししたいと思います。

未だ未だ勉強すること、研究すべきことも多く未熟な点もございますが、
どうか今後とも、ATELIER 山雲海月がお届けするCLOUDY MOONを
暖かくお見守りください。よろしくお願いいたします。


2008年8月9日
ATELIER 山雲海月 代表
中 村 明 彦